理系系ニュースで「ボランティア」と一致するもの

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学びタイムズ(2008年2月11日 付)

記事:

秋田大学付属鉱業博物館は4,000点以上もの資料を展示しており、鉱物・岩石・化石などの標本類の美しさを堪能できるほか、地下資源の開発・利用に関する資料など、さまざまなことを学ぶことができるという。

このたび同博物館では、市民にも身近に感じてもらおうと、来る2月12日(火)よりサイエンスボランティアの募集を始めるという。この取り組みは、平成7年より毎年行われており、今年度もボランティアとなった人には「生涯学習の一環として自身も学習を深めながら、博物館と市民を結ぶ架け橋」となるよう、博物館主催の学習会を行うという。初めての人や、科学に対して苦手意識があっても大丈夫ということだ。

<鉱業博物館ボランティア募集>
募集期間:2月12日(火)〜4月30日(水)

●問い合わせ
 鉱業博物館事務室  TEL:018-889-2461

コメント:

鉱物は正直あまり身近ではないので、参加すると興味沸くかもしれませんね。それにしても、科学に対して苦手意識を持っている人も対象にしているのはある意味すごいですね。


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Yomiuri Online(2008年1月11日 付)

記事:

学校教諭を退職した人らが地元の小学生の冬休みの宿題を手伝う「太田学びぃ教室」が9、10の2日間、大仙市の太田公民館で開かれた。太田地区の小学1~6年生約70人が宿題に取り組み、9日は15人、10日は12人の元教諭らが「先生」として勉強を指導した。

公民館の図書室で、子供たちが机に向かい黙々と漢字の練習や割り算の練習問題に取り組む。「先生」たちがその脇を通り、時折、声をかける。

「努力の字が違うよ。調べてごらん」と「先生」に言われた市立太田東小5年の小松結花さん(11)はすぐに間違えた漢字を消しゴムで消し、テキストをめくった。

小松さんは「わからない時にすぐに教えてもらえたり、違っているところを示してくれるから勉強がしやすい」と話す。9日には冬休みの課題になっている冊子を6ページこなした。

太田学びぃ教室は、春、夏、冬の長期休暇に開催。元小中学校教諭で、同公民館社会教育指導員の草ナギ稔さん(71)が旧太田町(大仙市)に「地域の子供は地域で育てよう」と提案し、2005年8月から始まった。小中学校の元教諭や読み聞かせボランティア、旧町職員など18人が指導者として登録している。

国語や算数、理科、社会のほか、作文や書道なども教える。太田地区の小学校に申込用紙を配布し、勉強したい科目などを記入してもらい、学年や希望の多い教科に応じてボランティアの「先生」をそろえている。

開講当初から参加している元中学校教諭宇野八重子さん(78)は「子供たちは一生懸命勉強していて出来ると笑顔を見せる。とても楽しい」と言う。元幼稚園教諭の高橋勝子さん(66)も「幼児から小学生の時期は人格形成の上でも大事。少しでも経験が生かせれば」と話す。

県教育庁生涯学習課によると、教員OBを活用した勉強会は県内各地で行われ、秋田市では放課後に勉強を教え、仙北市では大仙市と同様の勉強会を開いているという。

草ナギさんは「先生を増やし、出来る限り個別指導に近づけたい。『よく出来たね』とほめてあげるだけで子供たちのやる気につながる。学力向上の一助になれば」と話している。

コメント:

OBの教員や技術者の有効活用という点では面白いですね。(ボランティアですが・・。)


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東奥日報(2008年1月 2日 付)

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北海道工業大学(札幌市)が中心となって開発し、一昨年、地方大学として初めて打ち上げに成功した人工衛星「HIT-SAT(ヒット・サット)」が、一年以上を経過した現在も順調に軌道を回っている。この開発プロジェクトの中心となっているのが、本県出身で同大学准教授の工学博士・佐鳥新さん(43)。初めての衛星は十二センチ四方、重さ二・七キロと小さいが、実用化を目指す農業衛星打ち上げに向けた大きな一歩。研究から派生する「宇宙ビジネス」も大きな可能性を秘めており、全国的にも注目を集めている。

佐鳥さんは青森市の佃中学校、青森東高校から筑波大学に進み物理学を専攻、東京大学大学院で電気推進工学などを研究。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身・宇宙科学研究所で小惑星探査機「はやぶさ」搭載のイオンエンジン開発に携わった。一九九七年、北工大に移り、応用電子工学を教える傍ら、衛星開発プロジェクトチームを率いている。

衛星は北工大、北海道大学と民間の有志が設立した大学発のベンチャー企業「北海道衛星株式会社」が打ち上げた。一般に衛星開発は国家プロジェクトとして数百億円規模の費用がかかるが、ボランティアの協力などで約三百万円の開発費用に抑えた。

同社社長も務める佐鳥さんは「ヒット・サットは人工衛星の姿勢を制御するためのデータ収集が主目的だが、それ以前に打ち上げそのものが実験だった」と語る。三年以内に完成を目指す、実証衛星「大樹(たいき)1号」の予備実験という位置づけもある。大樹には地上から制御可能な画像センサー、高画質画像をレーザーで送信する通信機能を備え、十三センチ四方、重さ十五キロとなる見込み。最終的には五十キロ程度の衛星を目指す。

小学校教師で、理科が専門の父・毅さんの影響で幼いころから理科、特に天体に興味を持った。小学生の時に電磁誘導の実験を試みたり、高校入試の面接では「将来、UFOを飛ばしたい」と夢を語った佐鳥さん。今も「ワープ(空間移動)できる機械をつくりたい」と目を輝かせ、「小型衛星の分野で、日本は世界をリードするチャンスがある。企業を巻き込み、産学連携により北海道や青森県のように地理的に不利な条件でも産業・雇用創出が可能になる」と故郷の発展に思いをはせている。

◇資金協力を呼びかけ

佐鳥さんのグループは人工衛星の研究開発をさらに進めるため、基金を設置し本県を含めた幅広い層からの支援、協力を求めている。基金参加費(寄付金扱い)は一口一万円。問い合わせは事務局まで。メールアドレスはyamazaki@hit.ac.jp ※「@」を半角にしてください

コメント:

近いうちに秋葉原で売っている部品で衛星が飛ばせる時代が来るかもしれません。しかし民間レベルでここまでできるのはすごいですね


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WIRED_VISION(2007年7月18日 付)

記事:

人間の表情を読み取るプログラムが、マーケティングを一変させるかもしれない。

オランダの研究者グループが、そんなソフトウェアを利用した消費者テストを実施した。その結果は、女性の笑顔を引き出すには甘い食べ物が最も確実だという、すでによく知られている話を補強するものだった。

このテストでは、ヨーロッパの6ヵ国の女性300人について、5種類の食品を食べている様子が撮影された。バニラアイスクリーム、チョコレート、シリアルバー、ヨーグルト、リンゴ。意外ではないが、女性たちは、アイスクリームとチョコレートに対して最も幸せそうな表情を浮かべた。

女性は一般に男性より表情豊かな傾向がある。大学、商店街、街の中心部で、被験者となる女性を選んで、食品によって表情がどう変わるかを調べるテストが行なわれた。まずボランティアの参加者が食品を食べている様子が記録され、次に感じたままに表情を「作って」もらい、対照用のはっきりとした表情が記録された。

企業のマーケティング担当者は、何が消費者に喜びを与えるのかを知る判断に、テクノロジーを導入しつつある。

食品と消費財を扱う巨大企業のUnilever社は、われわれがアイスクリームに歓喜の声を上げる理由を、脳スキャンを使って明らかにしたことがある。同社はオランダのアムステルダム大学理学部のソフトウェア開発者、Theo Gevers氏とNicu Sebe氏が『モナ・リザ』の微笑を解読した研究を知り、2人を雇い入れてヨーロッパでテストを行なうことになった。

Unilever UK社の消費者研究員Mandy Mistlin氏は、「アイスクリームが本当に喜びをもたらす食品だということはわかっている。今回はその裏付けのためにテクノロジーを利用した」と述べた。

Mistlin氏によると、いずれは脂肪分やカロリーを抑えたアイスクリームについて、このソフトウェアでテストを行ない、アイスクリームの「喜びの法則」から外れずにいられるか確認することになるだろうという。

この種のソフトウェアは、市場調査のあり方を一変させるかもしれない。

最近、チャリティー広告における顔の表情の効果について調査した、ペンシルベニア大学ウォートン校のDeborah Small助教授によると、こうしたテクノロジーは相当盛り上がっているという。重要なのは人間の反応を予測できるほどにまで性能を高められるかどうかだと、Small助教授は言う。

ところで、どのようにしてソフトウェアで感情を分析するのだろうか。

微笑んだり顔をしかめたりするときには、顔面の小さな筋肉がたくさん使われている。感情認識ソフトウェア(ERS)では顔の3Dマップを作り、目もとや口もとなど、表情のトリガーとなる12の主要エリアを定める。

次に、表情を追うアルゴリズムが、各エリアの動きを、怒り、悲しみ、恐怖、驚き、嫌悪、幸せという、基本となる6つのパターンやその組み合わせと突き合わせる。

今回の味と表情のテストで使われたERSは、マサチューセッツ工科大学(MIT)やカーネギー・メロン大学によるプログラムの遠い親戚にあたる。ただ、オランダの研究者によるこのソフトウェアは、標準的なパソコンとウェブカメラを使いリアルタイムでテストでき、商用アプリケーションにすることを念頭に作られている点が異なっている。

「テストを終えて満足を感じた。ものを食べている人をソフトウェアでテストするのは、研究室ではやったことのない挑戦だった。どの程度うまくいくのか正確にはわかっていなかったが、うまくやれた」とGevers氏は話す。またGevers氏は、市場調査で障害になるものとして文化的な違い(ドイツ人はポーカーフェイス、イギリス人は感情を表さない)を挙げた。

予想されるように、健康食品を食べたときは、記録できた笑顔の数が少なくなった。リンゴでは87%がどっちつかずの表情で、イタリア人とスウェーデン人に至っては、リンゴを食べると失望が記録された。ヨーグルトも笑顔がいっぱいとは行かず、ヨーロッパ人の28%が「悲しみ」の表情をした。

モネッリ化学感覚センターの心理学者Marcia Pelchat氏は、「私たちが甘い食品を喜ぶようにできているというのは、ある程度正しい。しかし、体に良いものを楽しむことを学び、何が好きかと、何が欠けているかを区別して考えることもできる」と話している。

人を駆り立てるものを見つけ出すのに、訓練を積んだ人間の観察にコンピューターが取って代わることはおそらくないだろう。特定の食物への渇望の研究に機能的MRI(磁気共鳴映像法)を活用しているPelchat氏も、行動研究が依然として研究の「判断基準」だと話している。

「被験者が目の前の状況を十分に知覚できない場合や、知覚しても隠そうとする場合は、テクノロジーが助けになる。しかし、テクノロジーだけで済むようにはならない」とPelchat氏は言う。

もう、無防備に表情をさらしてはいられない状況なのかもしれない。Gevers氏とSebe氏は、ERSについて豊富なアイデアを持っている。8月には一般ユーザー向けに、簡略化されたERSが発売される。秋には『Glad or Sad』というサイトが作られ(www.gladorsad.com 現在はまだアクセスできない)、ユーザーから提供された1日最大1000枚の写真が分析されることになっている。

コメント:

笑うと撮れるカメラが発売されるみたいですが、喜びを定量的に量れるのは画期的ですね。応用が利きそうな技術です


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四国新聞(2006年11月12日 付)

記事:

子どもたちに理科の楽しさを紹介する第十四回かがわけん科学体験フェスティバル(同実行委員会など主催)が十一日、香川県高松市幸町の香川大で始まった。子どもたちは多彩な実験や工作に挑戦し、科学の不思議な世界に触れながら興味を膨らませた。十二日まで。

香川県内の教員や企業、ボランティアらが三十四のブースを出展。液状化現象を再現する実験道具を作ったり、ロボット相撲の体験、プラスチックを加熱してできるキーホルダー作りなど、体験型の企画が並んでいる。

会場ではこのほか、第六十二回香川の発明くふう展(香川県など主催)も開催。県内の小中高校生によるアイデアあふれる百十一点を展示している。

十二日は日本学術会議のミニ講演会もある。時間は午前十一時と午後二時の二回。

コメント:

こういった活動は全国ですごく多い。横のつながりはあるのでしょうか


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